こんにちは。
長崎市万屋町のB-THREE BLD.スタイリスト佐藤雄樹【310】です。
今日はカラーリングの際に実際にお客様によく言われるキーワードから推測して勝手に日頃僕が考えているヘアカラーについて簡単にまとめようと思います。
※この記事は以前「SATOWEB」で掲載したものを再編集して投稿しています。
そもそも髪はどうやって染まるのか?
カラー剤には大きく分けて2つの役割があります。
「明るくする(ブリーチ)」と「染める(色素投入)」です。
絵の具を想像してもらうと分かりやすいですが、黒の画用紙に色を乗せてもなかなか色は判別出来ません。
なので、ヘアカラーは
”一度、黒の色素をブリーチで明るくしつつ、求める色味を投入する”という工程を同時に行っています。
これが、カラーリングが伸びた状態になると・・・
根本と毛先の状態が変わってきます。
根本新生部は前回と同じですが、毛先の方は、前回一度明るくしているので、理論的には明るくする力(ブリーチ)は要らない、ということになります。
※他にも薬のあれやこれや、濃度がどうだこうだあるのですが、説明しても長くなるので割愛します。
市販カラーとサロンカラーの違いを説明する時はこの理論がよく使われます。
要は「髪の状態に合わせた塗り分け」が出来るという訳です。
では、市販のカラーはダメなのか?
しかし、今日の私はそんなことを伝えたい為にこんな手間のかかる自作のやっつけ画像まで作って記事を書いている訳ではありません。
ぶっちゃけて誤解を恐れずに言えば、市販カラーしてる人はどうぞそのまましときなさいよって思っています。猛爆
価値観は人それぞれありますから、その層を開拓して改心させるなんて、そんな大それたことは考えていません。
もちろん「こちら側に来たらもっといい景色が見えますよ」とは思いますが、そもそもホームカラーは「悪」ではないですし、それも個人の選択の一つですから、とやかく言う筋合いもありません。
どちらかと言うと、そういう事もひっくるめて、それでも
サロンカラーに時間もお金を割いてくれて今来てくれているお客様
の為にこの記事を書いています。ホームカラー派の人はここでiPhoneのホームボタンを押す事をおすすめします。
女性は常に「理想」を追い求めている
カラーリングに限らず、女性の皆様が口を揃えて言うのは
「色落ちしないように染めて欲しい」「暗くしたくないけど色持ちはして欲しい」「明るく(ブリーチ)したいけど髪が傷むのは嫌」「段は入れたくないけどフワフワにしたい」「髪は梳きたくないけど軽くして欲しい」「髪は伸ばしてるけど襟足は切りたい」「抜けてオレンジになるのが嫌」etc…
プロ目線からすると相反する事柄をいっぺんに求められることもしばしばです。だからそんな時、私は一生懸命説明をします。それは無理だと。爆
大切なのはその理想の中で、あなたの中で一番譲れない部分はどこなのか、優先順位をつけるなら何なのか?を、最初のカウンセリングで担当美容師さんと共有することです。
そして、そのプロセスに向かって突っ走る。その為に必要な部分は提案する、そして任せてもらう。それが私たちの仕事の一つだと考えています。
実際にあった事例を元にそのプロセスを解説してみる
パターン①:「明るく(ブリーチ)したいけど髪が傷むのは嫌」
ブリーチをしたい=ブリーチをしないと手に入らない色、ということなので、本来はここでお手上げ状態です。
ただし、ここで僕がそう判断して、ダメージを考えたカラーをしても、一番納得出来ずにモヤモヤが残るのはお客様です。
(参考記事☞カラーリングにおけるミスマッチ考察 出典:SATOWEB)
なので両者のメリット•デメリットを提示して、他の解決方法を提案します。
A:ブリーチをして今すぐにその色を手に入れるのか⇔髪には負担がかかるがすぐ実現する
B:ブリーチを使わずに時間をかけてその色に近い色を手に入れるのか⇔髪には負担が少なくで済むが時間がかかる
Aならブリーチと引き換えに髪のダメージは負いますが、時間を買えます。Bなら髪の負担は抑えられますが、時間を失います。
AとB、あなたはどっちなんだい?ということを迫ります。さぁ、どっちなんだい?と。
パターン②:「暗くしたくないけど色持ちはして欲しい」
一番よくある理想オーダー。これも「いや、無理です。」というのは簡単です。
どんなにヘアカラーが上手い美容師さんでも「絶対に色落ちしないカラー」を染めることはヘアカラー剤の究極進化でもない限り不可能です。
ただし、「その理想に近づけることは出来る」と思います。
一般的には「明るい色ほど色持ちが悪く、暗い色ほど色持ちがいい」ということ。
明るい=色素が薄い、暗い=色素が濃い、という図式です。↓
ということを踏まえて提案出来る選択は
A:色落ちしないのは無理だけど、いつもより来店頻度を早めて落ちる前に色を入れ続けたら、今みたいに抜けなくなるよ?
B:色落ちしないのは無理だけど、希望よりも暗めに染めとくことで色持ちを良くする事は出来るよ?
です。
図のように、ヘアカラーの色素はシャンプーや紫外線、その他色んな要因で褪色や変色していきます。
そしてヘアカラーの色味ごとにそのスピードは違います。
仮に、画像の色味が「2ヶ月後に抜け切る色(1ヶ月で半分落ちる)」と仮定すると
A
Aの工程は早いペースで色を重ねて行き、明るさをある程度保ったまま、理想の色が長く続く様にする方法。
今まで2ヶ月に1回だったカラーを1ヶ月に1回、染めたて2週間後にもう一回、、というような形で重ね続けて行く手法。
重ね続けて行くことで、1回目より2回目、2回目より3回目、と色の変化がかなり変わってきます。
B
もしくは⇧Bのように、希望より暗めの色で染めて、褪色が終わる時間を長くする方法。
パターン①②どちらも、私サトウが、というより全国の美容師さんがおそらく提唱しているであろう「ヘアカラーを育てる」という考え方の根本になる部分です。
サトブロ読者ならもうご存知「Lovers color(ラヴァーズカラー)」です。
綺麗な髪色を手に入れたいなら、継続して同じ美容師さんの元へ通うこと。
ずっと担当させて頂いているお客様の髪は、好みも色の出方も把握しているので、お互いに何の濁りもなく、理想の色を追い求めることが出来ます。
逆に、初めましてのお客様は、何も分からない状態からのスタートなので、自分の経験則の中から予測して色を作って行くしかありません。
どっちが満足度の高い仕事が出来るかと言えば、答えは明白です。(初めましてはクオリティーが低いといっている訳ではありませんが。。。)
もし、今までに理想通りの髪色になった事がない方や、毎回色を変える方、美容室(美容師さん)への考え方を少しチェンジしてみてください。
大切なのは「思いっきりわがままを伝えること」そして、「全てお任せする勇気」を少しばっかり持つことです。
と、偉そうにここまで書いて来ましたが、これはいつも僕のお客様に伝えていることです。(伝わっているかは別として)
せっかくやるなら綺麗なヘアカラー目指して、周りから「良い色だねっ!」って褒められまくりましょう!
「自分の髪を好きになろう。そして纏う髪色に愛情を注ごう。」
次回予告☞「もはや『白髪染め』という言葉は時代遅れかも知れない」
お楽しみに!
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